おーえる放浪記

毒親から離れ、色々なところを転々としています。ミスiD2019ファイナリスト。Twitter@MC88009062

私は何者かになれるだろうか。

8月7日から体調が優れない。

こういう時、自分の限界を感じて絶望的な気持ちになる。

苦しさを誤魔化すために横になってなんとか眠った。

中途半端な時間にふと起きるともう夜になっていて、急に寂しさを感じる。

Twitterで呟いてみたが、大した反応も無いから、私はこの世界に一人でいるような気持ちになる。

 

私は人の視線を集める術を知らない。有名人だったわけでもないし、何か特別な才能があるわけでもない。

頑張りたいのに体が言うことをきかない。私はもう色々向いてないのかもしれないとも思う。

 

ところで最近、東京医大の女性受験者一律減点のニュースが流れていた。

私は過去の事を思い出した。

人事をやっていた時、上司から「女の子は結婚したら会社辞めちゃうから新卒ではあまりとらないようにしている」と言っていた。

また、一瞬だけ営業に異動した時は役員クラスの人間が顧客に詐欺行為のような販売方法をしろと指示してきたこともある。

 

そんなとき私は近い先輩にそんなことをしていいのか聞くのだが、

みんな「そうなることは仕方ない」というニュアンスで私をたしなめてくる。

それで私が納得いかない様子だとみんなこう言うのだ。

 

「理想的な職場を探すべき。」

 

おそらく、今の日本にそんなところないのだ。

みんながみんな上下関係に縛られて、みんながみんな長いものに巻かれて、

みんながみんな空気を読んで生きているのだ。上の人間がたとえ犯罪を犯していても、

誰かが死んだりして大事にならない限り、誰もそれを咎められないのだ。

むしろ、そうしないヤツは異端だし、社会に向いてない。

だまっていることは社会で生きる術だから。

みんなからしたらそのなんとなーく間違ってると思いながら

グレーに染まってだましだましやってきた部分をわざわざ言語化して口に出すヤツは迷惑で邪魔なヤツなのだ。

 

でも、みんな本当は嫌だと思って生きているから自分の視界から関係ない外の世界での

出来事にはやけに熱心に怒ったり、拡散したりする。自分の会社ではだんまりだけど。

みんな心の奥底では自分の生活の外で自分の言いたいことを言ってくれる「都合のいい誰か」を求めている。

 

多分、私がなろうとしているのはこの「都合のいい誰か」である。

 

思えば今までの人生もそうだった。

小学生の時、男女のグループで出し物を決めるとき、

男子が会議で女子を入れなかったことに怒った時

「すごい勇気があって偉いよ。ありがとう。」そんな風に女子から言われた。

でも後から女子のやることが多くなって、あのとき私が怒ったことに対して恨み言を言われた。

 

会社に勤めているときも、研修にてセクハラについて怒ったら「皆の前で話してほしい」

と言われて嫌だったけど話した。後から「研修の時間があの話でつぶれて楽だった」

と先輩が言っていたのを聞いた。

 

ずっとそんな人生なのだ。分かっている。黙っていた方がずっと楽なのだ。

楽だし、誰からも嫌われない。

 

でも私にはできない。私は黙っていたら死ぬのだ。きっと。

 

 

自分のやりたいことをやるため、色々な団体に問い合わせた。

ジェンダー問題に関して文章を書きたいと思い、ライター募集にもメールを送った。

 

団体からは全て寄付で協力してほしいという旨のメールが届いた。

ライター募集からはほとんど返事をもらえていない。

 

このままでは私は誰もいないところで一人で叫んでるだけなのだ。

誰からも見てもらえない。何も手助けできない。想いを遂げられない。

生きてる意味はどこに。

 

体力とお金がどんどんなくなっていく。

体調が悪くて外に出られない。食事がとれない。下痢ばかりする。

自分のこともままならないのに「誰かを救う?」

説得力がない。笑える。

 

チャンスはそうやったら巡ってくるのか

時には信念を曲げることもしなければいけないのか。

アイドルとかやってみて知名度を上げればいいのか。

何かしらの書物の編集に携わってコネを作るべきか。

 

分からない。そして焦る。

 

でもできる限りのことはしたい。

できる限り続けたいし、言い続けることが大事なのだと思う。

たまに泣きながら私に会いに来てくれる人がいる。

メッセージを送ってくれる人がいる。少人数だが確実に誰かを救えてはいる。

そういうとき続けて良かったと思う。

 

でもまだ足りない。

誰か力を貸してほしい。